サッカーW杯がもう間近になりました。
歴代の名選手を紹介するのもいいのですが、今回はサッカーボールに焦点をあててみようと思います。
サッカーボールは同じものでデザインだけが変わっているように思われますが、実はものすごく進化をしています。サッカーボールの歴史を語る上でW杯公式ボールを歴代出しているアディダスのボールを元に説明していきます。
ボールの種類
まずはサッカーボールといえばこの形と色。
Telstar Durlast(テルスター・デュラスト)
1970年メキシコW杯公式ボール
テルスターの特徴
コチラのボールができる以前は白や茶色1色などのボールが普通でしたが、サッカーが衛星放送やなどで幅広く放送され始めたころでTVはまだ白黒とカラー放送の間の時代でした。1色のボールだとボールの回転がわかりやすい様に黒色の五角形の革12枚と白色の六角形の革20枚で切頂二十面体のボールを作りました。
実はこの切頂二十面体のボールを作ったのはアディダスではなく、広島にあるモルテンというハンドボールなどを作るメーカーの技術を転用していたものなんです。
これまでのボールより球体に近く、このボールなくしてサッカーボールの発展は無かったといってもいいほどのボールです。
テルスターの名前の由来はTVで見やすいのでTVスターからテルスターになったと言われています。結構適当なネーミングの気がするのですが…。
テルスターにはデメリットもあって天然皮革を使用しているため、雨が降ると水分を含んでものすごく重くなるんです。
蹴った感覚は中に砂が入ってる?と思うくらい重いですよね。。。
アディダスはテルスターのデメリットの解決策としてエナメル塗装で防水加工してテルスター・デュラストをW杯に提供しました。
メキシコW杯のスター選手
この大会には神様ペレ率いるブラジル代表が予選から優勝まで引き分けなしの全試合勝利というW杯の歴史にない偉業を達成していますね。
その他、西ドイツの皇帝ベッケンバウワーや20世紀最高のストライカー「爆撃機」ゲルト・ミュラー、イングランドの「奇跡の生還」ボビー・チャールトンなど近代サッカーの父的な選手が多く活躍したW杯でした。
次回はさらに進化したサッカーボールをご紹介します。
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