パワーをくれとラリーは言った。

スピードをくれとケビンは言った。

 

 

この広告とキャッチでピン!!ときた人。

 

1993〜1995年あたりで、コンズのエアロジャムとランスラムという名のバスケットシューズを思い出していただけただろうか。

当然歯が抜けるレベルの懐バッシュ。

自分が中学生時代に愛用していたエアロジャム。

当時バスケ部だった自分のポジションはパワーフォワードだった。

なので当時NBAホーネッツのラリーに憧れていた。


この頃周囲のバスケットマンは推しNBAプレイヤーが誰にでもあったんじゃないだろうか。


俺リュウ!お前ガイルかよwww

はいはい!お前ザンギエフな!!みたいな。
お気に入りキャラ。


そのパワーフォワードとはスラムダンクでお馴染みの桜木花道、彼のポジションである。

 

役割を間違えれば流川と赤木の邪魔にしかならないが、しっかりとリバウンド、ミドル&インサイドとフィジカルコントロールできれば相当強い歯車になるというのがパワーフォワード。

 

さて話は戻り、コンズのエアロジャム。

当時の斬新技術でクッション性能として、カカト部分になんとジェル状の液体が仕込まれているのである。

 

 

 

ナイキでいうところのAIRを模したもので

今じゃ考えられないシステムでクソ重いバッシュであった。

 

 

だがしかし当時中2の自分には関係ない。

 

 

「ラリーモデルのバッシュなんだ。これでパワープレイができる!!

 

という痛い妄想にやられ、朝から晩までバスケをし続けた。

 

 

そんな中、どうにかレギュラーに食い込めた試合でバスケ史上類のない事が起こった。

スタミナには自信のある自分は速攻を防ぐため誰よりも早くゴール下まで戻り自分のポジションに着いた。

 

そして仕切り直した相手チームがパス回しからディフェンスのスキを見て斬り込んできたときだった。

 

 

相手に並走しようとディフェンスへ踏み込んだ瞬間!

「ズルッ!!

 

 

1歩目が滑って付いて行けずレイアップシュートを許してしまった。

がしかし!運良く相手は外した。

 

 

 

当然これは逃すまいと、ボックスで競り勝ちリバウンドをもぎ取る!!

ボールを懐にガッチリ納め着地した瞬間

 

足元がニュルッとした感覚に

 

それどころか、敵も味方も足元を気にしてざわついてるじゃないか

 

 

「もしかして。」

 

ズルズルの床を見てハッとした。

まさかのカカト部のジェルが破裂してそこら中に漏れ散らかっている

異変に気付いた審判が駆け寄り、試合は当然中断。

試合校の生徒がモップと雑巾でゴール下とペイントエリアを重点的に清掃し始める。

!!

 

 

「こっちにもあるっ!」と叫んだ生徒がいる場所はセンターサークル付近。

結局オールコートモップがけという事態に陥った。

 

 

片足破けたラリーモデルのシューズを持ったままの自分は、

当然ベンチに下がり、交代を余儀なくされる

 

 

そして俺は、実力とプレイスタイルで名を轟かせたのではなく、

試合中にシューズから謎の液体を撒き散らしながらプレイしているヤツ!!

として一躍有名となる。

 

少年僕、中学2年の秋のことであった。

 

 

絶対当時同じモデルのシューズ履いてた野郎!

自分と同じ経験したハズだよね!?!?

ということで、当時の激ヤババッシュが今リバイブされて発売されてるのが、超嬉しいぜ!!

そして、安心してください!!
この最新版はジェルは入っておりません!!

もうお漏らしの心配はいりませんねw

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