歴戦の老兵 F-4 ファントム
航空自衛隊が所有している戦闘機でも最も古いタイプ、F-4EJ改ファントムⅡ
その軍用の歴史は長く、初号機が輸入されたのが、1971年とのこと。
開発側のアメリカでは1958年に初飛行をし、1960年には初の部隊運用がされていました。
半世紀以上の歴史を持つ機体なのです。
ファントムの魅力
通常はファントムという名前で呼ばれています。
その無骨さと大きな機体に載せた強力なエンジン。
高性能な上にアフターバーナー(最大出力時)はマッハ2.09、音速のおよそ2倍の爆速を誇ります。
もともとは海軍用機として運用されていましたが、改良に改良を重ね空軍機としても活躍するようにもなりました。
そんなファントムも機体のパーツが生産終了しているものが多く、メンテナンスや劣化の面で退役機になるものもが相次ぎます。
退役後の運用が解体、もしくは最新鋭の兵器の糧と居て役目を終える悲しい現実を知りました。
ファントムの解体
アメリカや、ドイツで行われる解体においては、プロフェッショナルの専門家チームを率いて、まだ使える計器やモジュール式脱出装置(コックピットを脱出させるための装置)やエンジンなど、点検に点検を重ねバラバラに解体し、現役戦闘機などへ流用されます。
いわば戦闘機的ドナーになるのです。
なお、武器系統バルカンなどは、闇市場に出回って悪用されることの無いようにバラバラに解体し処分してしまします。その綿密な解体にはおよそ2ヵ月半を要するほどです。
何か最後は抜け殻のようになって少し切ない気もします。…が!
これが解体タイプのファントムの最後。
それで終われば、運のいいファントムです。
木っ端微塵ファントム
しかし、その一方!!
最後は空で終わるファントムも存在します。
どういうことかと言うと、無人の標的機としてF16などの手により攻撃され堕ちていく最後を迎えます。
何か可愛そうな気もしますが、ただ撃ち落とされているのではなく、新兵器やテストの貴重なデータ採取として超役にたっているのです。
そんな何も思わなかった戦闘機にも生涯というものが存在することに、少し切なさと、ロマン…。
ということで、更に惚れたファントム!
作ってみようかなプラモデルで!!
タミヤ 1/32 エアークラフトシリーズ No.08 アメリカ海軍 マクダネル ダグラス F-4J ファントムII マリーン プラモデル 60308
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